屋根修理は自分でDIYできるの?
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屋根修理は自分でDIYできるの?
屋根修理には、高いお金がかかります。
「お金をかけずに修理したい」、そういう人が考えるのが「DIY」です。
最近は、色々な道具がホームセンターに行けば買えますし、Youtubeなどの動画サイトでやり方を詳しく公開している人もいます。
ここでは、屋根修理におけるDIYについて見ていきましょう。
屋根修理をDIYするのはお勧めできない
結論から言いますと、屋根修理をDIYすること自体は可能です。
冒頭でもお話しましたが、現在は情報も資材もすぐに手に入るような時代ですから、修理すること自体は可能なのです。
しかし、屋根修理をDIYするのは止めたほうが良いでしょう。
その理由をお話します。
質が悪くなる
屋根修理をDIYで行うと、当然全部を自分でしなければいけません。
業者に依頼すれば、何年も屋根修理を経験してきているプロが施工してくれますから、施工内容がしっかりしています。
しかし、自分でやるとどうしても質が悪くなります。
屋根は、単に雨が入ることを防ぐだけではなく、その雨がきちんとはけるようにする必要があります。
そういった機能面でも質が悪いと、問題が出てくるでしょう。
単に見た目が悪くなるという意味だけではなく、場合によっては雨漏りの原因にもなりかねないのです。
工事期間が長くなる
プロに施工を依頼するよりも、個人で屋根修理をする方が、当然作業効率は悪いですから、工事の期間が長くなります。
屋根修理をするとなると、旦那さんがやることになるでしょうが、平日は仕事もあるかと思います。
そのため、週末に行う事も多いともいますが、週末だけで終わるとは限りません。
塗装でいうなら、通常下塗り・中塗り・上塗りの3回が必要になりますが、きちんと塗料が乾いてから次の塗装をする必要がありますので、ある程度時間がかかります。
そのため、2週に渡って修理をする必要が出るかもしれません。
そうなった時に、雨が降らないとも限りません。
このように、工事期間が長くなると様々な問題が起こります。
怪我の危険
屋根は、プロに依頼する場合は、足場を組むのが基本になります。
しかし、DIYで修理をするのであれば、足場を組むのは難しいでしょう。
また、作業自体が慣れていないでしょうから、怪我をする危険性が非常に高いです。
他の部分も劣化している可能性がある
プロの屋根修理を依頼した際には、事前に状況を把握するための調査をしているでしょう。
調査をしてもらった結果、単に屋根材を修理するだけではなく、屋根材の下にあるルーフィングや、その下の野地板といった他の部分が傷んでいないのかも一緒に調査してくれます。
もしもルーフィングや野地板が傷んでいた場合には、単に屋根材を修理するだけでは、問題が解決しないことが多いのです。
DIYで屋根修理をすると、こういった綿密な調査が出来ない可能性があるのです。
道具や材料を購入・保管しなければいけない
屋根修理をDIYで行うためには、色々な道具や材料が必要になります。
これらを揃えるのにも費用がかかりますし、道具や材料を保管する必要もあります。
塗料などは、一度の修理で使い切ることはないでしょうから、余りが出ます。
しかし、頻繁に修理をするわけでもないので、次回塗料を使おうと思ったときには使えない状態になっていることもあります。
そうなってしまっては、塗料が無駄になりますよね。
また、道具の保管に関しても場所を取りますので、邪魔になってしまう可能性もあります。
屋根修理に「火災保険」が使えるかもしれない?
DIYで屋根修理をしようとする最も大きな理由は、
「修理費」
でしょう。
実は、屋根修理には「火災保険」が使える可能性があります。
火災保険には「風災」と呼ばれる項目があり、台風などの災害時に破損した箇所を修理する際に保険金が下ります。
これを利用すれば、無料でプロに修理を依頼できる可能性があります。
火災保険に関しては、別の記事で詳しく書いていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
費用が気になる場合は、カバー工法も検討しよう
前項の火災保険に関しては、経年劣化では対応してくれません。
そのため、経年劣化による屋根修理で、費用が気になる場合には、「カバー工法」という工事方法を検討してみてはいかがでしょうか。
カバー工法は、屋根修理の方法の一つで、既存の屋根材を撤去せずに、その上から別の屋根材を取り付ける方法になります。
この方法なら、工事期間も短く、その分人件費などの費用が安くなります。
また、既存の屋根材の撤去・処分費用もなくなりますので、比較的安価での修理が可能です。
カバー工法に関しても、別記事に詳細を記載しているので、参考にしてください。
まずは信頼できるプロからの見積もりを確認しましょう
DIYで屋根修理をするのか、それともプロに依頼するのか。
人によって考え方は違うと思いますが、まずはプロに見積もりを依頼してみることをお勧めします。
無料で調査をしてくれる優良施工店も多くありますので、まずは複数の業者に調査と見積もりを依頼しましょう。
見積もりを見てみると、思ったよりも金額が安いといった事もあります。
また、その際に個人で修理ができるレベルの修理なのかを、施工業者に確認してみても良いでしょう。
自分の勝手な判断でDIYをしてしまい、結果として家の寿命を縮めてしまうようなことがないように注意してほしいと思います。