雨漏りを放置するとどうなるのか?
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雨漏りを放置すると?命の危険も!?
屋根で最もわかりやすい劣化は、「雨漏り」でしょう。
しかし、毎日雨漏りをするわけではなく、台風などの雨量が多いタイミングでだけ雨漏りをするというケースでは、修理を後回しにしがちです。
そんな雨漏りですが、もしもそのまま放置していると、どのような影響が出るのでしょうか。
雨漏りを放置した結果
いきなり本題ですが、もしも雨漏りをそのままにしておくことの影響を見てみましょう。
他の部分も劣化してしまう
雨漏りすることの最も大きな影響としては、
「他の部分の劣化も早くなる」
ということがあります。
家には、多くの木材が使われていると思いますが、そういった木材は、雨漏りの影響で腐ってしまう可能性があります。
他にも、ネジや釘などの鉄製のものであれば、濡れることによってサビやすくなります。
そのため、雨漏りを修理してもらおうと調査した際に、思っても見ない部分も補修が必要だったりするのです。
当然修理費用が大きくなりますし、工事にかかる期間も長くなります。
シロアリの巣ができてしまう
シロアリは、家にとって天敵ですよね。
そんなシロアリは、木材のセルロースを餌にします。
また、水分を一緒に取れるということで、木材が濡れていると、そこに巣をつくる可能性が高いです。
ネズミが住み着く
シロアリと同様に気をつけなければいけないのが、ネズミになります。
ネズミも、湿気のある場所を好む傾向があり、雨漏りが原因で巣を作ったという事例もあります。
強度が弱くなる
シロアリの大きな影響としては、家の強度が弱くなる可能性があります。
シロアリは木材の中を食べ、スカスカにしてしまうことが知られており、耐震強度的にも非常に危険です。
カビが生える
雨漏りによって、家の見えない部分にカビが生える可能性があります。
日常的にカビの匂いを感じる可能性もありますし、カビを餌にするダニが繁殖する可能性も高くなります。
資産価値が下がる
家の価値は、土地の値段と物件の値段で決まりますが、この物件の値段が、雨漏りの影響で大きく下がる可能性があります。
場所や作りによって大きく変わるので、一概には言えませんが、もしも将来的に家を買い換える場合や、引っ越しをする際には、大きな影響が出るでしょう。
健康被害が出る可能性がある
ネズミには、多くの菌がついています。
他にも、カビやダニなどの影響で、健康被害が出るケースが非常に多いです。
特に、カビの胞子は通常の細菌と違い、一度乾燥しても死にません。
再度水分を得ると、再び活発になるので、非常に危険です。
また、ネズミに噛まれることによって発症する感染症もあり、非常に危険です。
火事になる可能性がある
雨漏りによって、配電盤等に水が入ると、漏電の恐れがあります。
それによる火事の被害も多く、非常に危険でしょう。
また、ネズミは自分の歯の成長を妨げるために、色々な所を噛みますが、コード類を噛んで漏電するケースもありますので、注意しましょう。
雨漏りには段階がある
雨漏りは、冒頭でも述べたように、いきなりたくさんの水が滴ってくることはありません。
台風などの影響で大きく屋根を損傷する以外であれば、徐々にその傾向が見えてきます。
屋根の劣化は、次のような段階で起こります。
①屋根材の塗料が薄くなってくる・剥がれてくる
②ルーフィングが劣化してくる
③野地板に浸水する
④天井にシミができる
⑤場所によっては壁などをつたって水が落ちてくる
⑥水滴が滴ってくる
このような順番になります。
通常、①の段階で気付いてメンテナンスを行うことができれば、雨漏りの心配はありません。
しかし、多くの人が日常的に意識をしていないでしょうから、④で初めて知るということも多いと思います。
そのため、④の段階であれば、すぐにでも専門業者に連絡することをおすすめします。
定期的なメンテナンスは必ず行う
前項の①から③の段階で気付き・補修するためにも、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。
特に、施工してから10年以上経っている場合には、必ず専門業者に調査してもらうと良いでしょう。
早めの段階で気づくことができれば、修理費用も非常に安くなりますし、他の部分はきれいなままで使うことができます。
必ず専門の業者複数に相見積もりを取る
屋根修理を依頼する際には、きちんと専門の業者に頼まないと、大変なことになります。
例えば、雨漏り修理の場合、瓦から水が入らないようにコーキング材をする悪徳業者がいますが、本来屋根材は、水を留めないようにする機能も持っています。
しかし、コーキング材を入れることによって、その水が流れずに止まってしまうことがあります。
このような施工をしてしまうと、下のルーフィングの劣化が早くなったり、すでに雨漏りをしている場合には、雨漏りの量が増えるといった問題が起こります。
そのため、知識や経験がない業者に依頼するのは非常に危険です。
また、悪徳業者には通常よりも遥かに高い金額で見積もりを出すところもありますので、必ず複数社で検討をしましょう。