屋根の葺き替え工事とは?

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屋根の葺き替えとは?注意点とかあるの?

屋根は、定期的にメンテナンスを必要とします。
しかし、外壁と違いあまり普段見えていない分、多くの人が自分の家の屋根の状態をわかっていません。
そのため、悪徳業者が後を絶ちません。
悪徳業者に引っかからないためには、自分自身で知識をつけていくしかありません。
ここでは、屋根工事でもメジャーな「葺き替え」について見ていきましょう。

屋根の葺き替えとは

屋根の葺き替えとは

葺き替えとは、屋根工事の方法の一つになります。

既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付ける方法になります。
「葺く」とは、屋根を覆う事を意味しており、それを交換するという意味合いなのです。

一方で、既存の屋根材をそのままにし、その上から新しい屋根材を乗せる方法をカバー工法と言います。
それぞれにメリットとデメリットが存在し、ご自宅の屋根の状況によって使い分ける必要があります。

葺き替えのメリット

では、葺き替えのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

一緒に下地の調査・交換もできる

屋根は通常、
野地板→ルーフィング→屋根材
といった順番で貼られています。

しかし、野地板やルーフィングが傷んでいたとしても、カバー工法で上から覆ってしまうような工事では、その事に気付かない事もあります。
これらの下地がきちんと機能していないと、早い段階で雨漏りなどに発達する恐れがあり、非常に危険です。

葺き替え工事では、一度古い屋根材を撤去しますので、ルーフィングの状態がすぐに分かる状態になります。
また、野地板に関しても同様に調査が容易になりますので、もしも補修が必要であれば、一緒に施工することもできるのです。

下地も一緒に交換すればメンテナンス時期を合わせられる

屋根材と同様に、ルーフィングや野地板にも耐用年数というものがあり、通常10年~20年程度で交換が必要になります。
また、ルーフィングに関しては、屋根材と共に防水の役目を果たしており、この2つがあるからこそ、雨漏りせずに生活ができるのです。

しかし、それぞれのメンテナンス時期がずれていると、せっかく屋根材を取り付けたのに、次の年にはルーフィングの交換をしなければいけないといった事も起こりうるのです。
そこで、下地と屋根材を同時に交換し、耐用年数を同じくらいのものにすることで、メンテナンス時期を合わせることが出来ます。

複数回に分けて施工をするよりも、費用がかからない(工事のための足場を組むのにも大きな金額が必要です)ですし、管理も楽になります。

自由に屋根材を選択する事ができる

カバー工法では、既存の屋根材の上から屋根材を付けるので、ある程度の制限があります。
例えば、重たい瓦屋根を上から取り付けると、屋根に大きな負荷がかかったりします。
屋根が重いと、地震が起きた時に揺れる可能性が高くなり、家への負担が大きくなるのです。

このように、カバー工法では付けられない屋根材もあるのですが、葺き替えの場合にはほとんどの屋根材を使用することが可能です(家の状況によっては使えないものもあるかもしれませんが)。
せっかく修理するのであれば、自分の理想とする屋根にしたいですよね。

葺き替え工事であれば、屋根材を選択する自由があるのです。

葺き替えのデメリット

反対に、葺き替えのデメリットはどういった部分なのでしょうか。

費用が高くなる

葺き替え工事のデメリットとしては、費用が高くなるのが最も大きなデメリットでしょう。

前述した様に、葺き替えでは既存の屋根材を撤去した上で、新しい屋根材を付けます。
既存の屋根材の撤去や処分にはお金がかかりますし、工期も長くなるのでその分の人件費や足場代といった費用が大きくなる可能性があります。

工期が長くなる

前項で少し出てきましたが、工期が長くなるのも葺き替えの特徴です。
屋根材を撤去し、場合によってはその下にあるルーフィングや野地板も補修する必要があります。

その分工期が長くなるのです。

太陽光パネルを検討なら葺き替え工事をする必要がある

近年は、エコに対する意識も高くなってきていますので、太陽光パネルを検討している人も多いはずです。

しかし、太陽光パネルを設置する際には、通常野地板ではなく、それを支える「垂木」と言われる物に対してネジを付けます。
そうしなければ、野地板に開いた穴から雨漏りになる可能性があるからです。

カバー工法で施工を行う場合には、この垂木からの距離が遠くなるので、場合によっては太陽光パネルの設置が難しくなります。
もしも施工業者にカバー工法と太陽光パネルの設置を勧められた場合には、本当にできるのか・雨漏りのリスクはないのかを他の業者にも確認しましょう。

カバー工法しか出来ない業者に注意!

通常、下地が傷んでいる場合など、カバー工法では対応できませんが、一部悪徳業者では、下地が傷んでいるのに調査をごまかして(もしくは調査せずに)カバー工法を勧めてくるところもあるようです。
カバー工法は、葺き替えに比べて工程が少ないため、素人でも施工できると考え、経費を削減しようとする施工業者です。

このような業者に依頼してしまうと、折角高い費用をかけて修理したはずなのに、すぐに雨漏りがしてきたり、再度修理が必要になったりし、結局非常に高いお金を必要とします。
そのため、注意が必要でしょう。

高い技術を持った施工業者に依頼しなければ二度手間に

最近の悪徳業者の中には、見積もりを出して金額を取っているにも関わらず、その内容通りに施工しないという業者も多いです。
塗装を道路からは見えない部分をやらずにごまかしたり、漆喰部分をやらなかったり。

こういった手抜き工事をする業者を利用してしまうと、長期的に見た時に雨漏りの危険性や他の部分への影響も出るかもしれません。
そのため、きちんとした技術をもった職人さんのいる施工業者を選びましょう。

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