屋根修理に火災保険が使えるって本当?
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屋根修理には火災保険が使える?詐欺には注意を!
屋根修理には大きなお金が必要なので、中々修理に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。
場合によっては、100万円を超えるような見積もりが出ることもありますが、実はこの屋根修理には「火災保険」が使える可能性があるということをご存知でしょうか。
ここでは、屋根修理における火災保険について見ていきましょう。
屋根修理には火災保険を使おう
火災保険には「風災」という項目を設けている保険業者が多いです。
この風災は、台風や地震などの自然災害によって修理が必要になった場合に、保険を使って修理をすることができるというものになります。
簡単な手続きや見積書を用意するだけで使用できるため、屋根修理が非常にしやすくなります。
多くの場合、0円で修理ができる様になるため、是非使いたいものです。
火災保険を使用する際の注意点
しかし、この火災保険を使用するには、いくつか注意する点があります。
申請は必ず本人が行う
火災保険の保険金を請求するのは、契約者本人である必要があります。
誰かに代わりに申請してもらうということは出来まんので注意しましょう。
見積もりが必要
火災保険を使用するには、きちんと「風災」である必要があります。
そのため、詳細を書いた見積もりが必要になります。
業者によっては、「一式」などと色々な費用項目をまとめて記載している場合もありますが、きちんと詳細が書かれた見積もりでないと、保険金が下りない可能性もあります。
20万円以上の修理費用が必要
この火災保険を利用する際には、修理費用が20万円以上である必要があります。
そのため、ちょっとした屋根材の交換だけでは火災保険を使用することが出来ない可能性があります。
経年劣化は認められない
火災保険で認められているのは、あくまでも「風災」に関する修理費用になります。
そのため、単なる経年劣化などでは申請が通らない可能性が高いです。
3年以内であれば事後でも保険が下りるかもしれない
保険を利用する際には、
「事前に申請したものだけだろう」
と考えている人もいるかと思います。
しかし、実はこの火災保険は修理後3年以内であれば申請が可能になっています。
ですので、過去の見積等があれば確認し、保険会社に連絡してみるのが良いでしょう。
火災保険を利用するメリット
火災保険を利用して屋根修理をすることのメリットを説明します。
負担金額0で修理ができるかもしれない
火災保険を使うことの最も大きなメリットは、金銭的なものでしょう。
通常屋根修理には数万円から数十万円、大規模な場合には100万円を超えるような金額が必要になります。
それだけの金額が0円で修理できるかもしれないので、非常に大きなメリットでしょう。
幅広い範囲が対象となっている
この「風災」は、非常に幅広い範囲が保険金対象になっています。
・屋根
・外壁
・雨樋
・カーポート
・門
・雨漏り
なども風災の対象となっているのです。
使用しても保険料が上がることはない
自動車保険などでは、もしも保険を使った場合には、翌年からの保険料が上がったりしますよね。
そのため、火災保険を使うことにも抵抗がある人もいるかと思いますが、風災は使ったとしても保険料が上がることはありません。
保険会社の規約にもよるかと思いますので、一度確認は必要ですが、多くの会社では使用しても保険料が変わらないので、使わなければ損なのです。
築年数に関係がない
この保険では、築年数に関係なく利用することが出来ます。
「うちは築年数が長いから、きっと対応してもらえないんじゃ」
と思って諦めている人も多いでしょう。
基本的に経年劣化による修理には、火災保険は使えません。
しかし、築年数が長くても、風災による被害であるなら、保険を使って修理することは可能です。
注意!火災保険金を狙った詐欺が増えています!
この火災保険ですが、上手く使うことができれば、無料で屋根修理ができるかもしれないという非常に優れたものですが、それを利用する悪徳業者が増えています。
火災保険の申請を代行
前述したとおり、火災保険の申請は、申込者本人が行う必要があります。
しかし、保険金を狙った詐欺では、
「面倒な手続きを全て代行します」
といった形で勧誘をしてきます。
必ず保険金が下りると言われたのに実際には下りなかった
保険金は、必ず下りるとは限りません。
保険会社の人が実際に現場を見て、風災と認められるのかという審査があります。
そのため、見積もり状は風災として申請されていても、審査で風災と認められなかった場合には、保険金が下りないこともあるのです。
しかし、詐欺師は「絶対に下りる」と言って施工を始めたにも関わらず、結局下りなかったために、自腹で修理をしなければいけないというトラブルも発生しています。
工事着工前に全額もしくは一部を前金として振り込むように言われる
通常、火災保険は見積もりを取ってから、実際に施工をする前に申請するのが一般的です。
そして、保険金が下りたらそのお金で修理を正式に依頼するのですが、業者によっては、
「保険金が下りたら全額(もしくは一部)を手付金として先に振り込んでください」
と言ってくる事があるようです。
しかし、そのような施工業者にお金を振り込んだ場合、お金を払ったのに結局施工が始まらないなどのトラブルがあるようです。
また、お金を振り込んだ後に連絡が取れないこともあるようで、そういった施工業者は、
・住所や電話番号がデタラメ
・レンタルオフィスや電話代行サービスを使っている
・そもそも住所や電話番号がわからない
といった状態で契約をしようとしてきます。
そのため、しっかりと事前に調査をするか、地元の優良施工店に依頼するのが安心でしょう。
また、できるだけ手付金は支払わず、施工完了時に支払いをする方が良いでしょう。
屋根の見積もりをかさ増ししている(するように言われる)
保険金を申請する際に見積もりを提出しますが、この見積もりをかさ増しする悪徳業者も存在します。
例えば、塗装面積を大きくしたり、不要な施工内容を追加したり、工期をわざと伸ばしたり。
しかし、悪徳業者は大きな見積もりを出して、実際に修理するのは一部だったりします。
この場合、保険会社から訴えられる可能性もあり、訴えられる対象が見積もりを出した施工業者だけではなく、あなた自身も被害を受ける可能性もあるのです。
そのため、見積もりをそのまま信用するのではなく、複数業者からの見積を出して、比較してみることをお勧めします。
途中解約で違約金を請求してくる
悪徳業者に見積もりを依頼してしまうと、もしも他の業者に依頼しようとすると、多額の違約金を請求されるケースがあります。
正式発注はしていないので、本来違約金は発生しません。
しかし、悪徳業者に強く迫られると、支払ってしまう人も多いようです。
そういった場合には、消費者センターに相談しましょう。
消費者センターに相談すれば、消費者センターから悪徳業者に直接連絡をしてくれるので、自分で断る必要がなくなります。